『神々の宴 第二話』



「今の夢はいったい?」

寝汗がひどい。相当うなされていたのであろう。

湿った体を起こしランプに魔法で明かりを灯し水を取りにテーブルまで行く

あらかじめ魔法で冷やしておいた氷より冷たい水はすぐに体を潤してくれた。

ベッドに腰掛けるとランプに魔法で明かりを灯し寝汗で湿った漆黒の黒髪を拭く

鏡に映った時刻を見ると午前の2:00をさしていた



「ふぅ・・・・・・ん?」

誰かに見られている感触がカノンを襲う

慌ててベットの下に隠してあったハンドガンを取る。

小型だが弾自体に0.1rとかで象を動けなくする神経毒入りの弾が装填してある。

ゆっくりと部屋を見渡す。マジックガンナーの役職のとおり彼の部屋にはいろいろな魔法具が置いて

あった。

時刻や所属している騎士団の伝言を移す鏡壁にはカノン愛用のコートが掛かっていてベットの脇には

愛用のリボルバー銃「サラマンダー」が置いてあり、いつでも撃ちあえる状態に有る。

 

部屋の入り口には戦闘用の魔法薬が入ったベルトが掛かっている。これはカノンがとても強力な神霊

術を使うときに触媒にするもので、中には下手をすると街ひとつ消し飛ばしてしまう程の威力がある

術を使用できる。そのまんま投げても爆薬として使えるものが混じっておりカノン以外使えないよう

にプロテクトが掛かっている。

机の上には一時的だが身体能力が跳ね上がるマジックポーションと書類の数々そしてホルスターが置

いてある。寝る前と変わらない部屋だと思った。

だが、安心した矢先、不意に上の方から声がした。

「こんばんは火神楽君」。

「誰だ!?」

左手で声がしたほうに銃口を向け、右手でサラマンダーを掴む

反応が無い。ためしに一発撃ってみる。

だが、跳弾した音はしなく当たった感触も無かった。

それはそうだろう当たったのなら「何か」が落ちてくるのだから・・・・・・・・・

逃げたか?

逃げては無かった。

その「何か」であろう声が後ろの方からした

「随分と物騒なものをお持ちで、しかも神経毒入りですね。おっかないなぁ」

後ろ!?いつの間に回ったんだ。

「クソッ!!」

戦闘反射とでもいうのであろうか

超人的な速さで振り返り仕込み弾丸を撃ち込む。だが当たった感触が無い

いや当たった感触が無いわけでは無かったが、撃ち込んだ本人がそこにいない。

どういうことだ?確かに当たったはず・・・・・・

壁に弾が減り込んだ後も跳弾の音もしない。

ということは確かに命中はしているはずなのだが・・・・・・

「危ないですよそんな物撃ったら。当たったら普通の人間だったらまず動けませんね。」

「でも残念、魔草から抽出した毒は効きませんから」

今度は前の方から声がする。

声がした方を向くと机の前にローブを被った一人の男が立っていた。

「あらためて、今晩はクリムゾン・ホーク。いや、破軍のカノン」

クリムゾン・ホーク、紅の鷹と破軍のカノンはカノンにつけられた通り名である

随分前の任務でカノン達のユニット「ガリオン」は魔族軍の中隊30体をたった5人で倒してしまった。

その時についた通り名が「クリムゾン・ホーク」であり「破軍のカノン」

もっとも「破軍のカノン」は仲間内だけで呼ばれている、外部の人間が知るはずは無い。

「お前は誰だ!?どうして俺の通り名を知っている!?」

サラマンダーの銃口を向け、弾に術を込める。

「自己紹介がすんでいませんでしたね。私はライゼン・D・ヴァームス伯爵。魔族の王サタン様の特

使で来ました。」

ライゼンと名乗った男がローブを脱ぐ

金色の瞳、浅黒い肌、魔族の特徴だ。

位持ちの魔族は戦闘能力も高く、一体で一般兵100兵に値する。

もちろん爵位が上がれば上がるほど比例して戦闘能力も上がり、伯爵級なら一体で国ひとつ堕とす事

もある

「んで、その伯爵様が俺に何の用だ?つまらない事なら大人しく撃ち殺されてもらうが?」

銃口を向けたまま弾を装填する。

「『雪の国の舞踏会は三日後、大元帥一人と騎士10人が踊りに向う』と紅羽様にお伝え下さい。」

話し終わった瞬間、問答無用で引金を引く。焔系貫通魔法が掛かっている弾丸はまっすぐライゼンの

心臓部を貫いた、はずだった。

「楽しみにしておりますよ紅の鷹。その紅の瞳が恐怖に染まるのはそう遠くない」

にっこり微笑むとスッーとライゼンは霧のように消えうせた

「何だったんだ?」

疲労感と緊張感が解けて急に眠気が襲ってくる。それはそうだ爵位級の魔族に魔法弾を撃ち込んで生

きていられたのはとても運が良いとしか言えない。

「寝よ・・・・・・」

こんな時間に王宮に行ったらマジで殺される。

シーツを取り替えて再びベッドのなかに潜る。

 

カノンは再びまどろみの中に落ちていった。

 

結局カノンの紅の瞳はカーテンで閉ざされた窓の外を見ることは無かった。

窓の外では西の方角、リア帝国がある方角が赤く空を染めていた。

燃え盛る焔が映した夜空は鮮血を零したような色だった・・・・・・・・・・・・






あとがき

神々の宴第二話です。話がまとまってない(泣)

駄文ですがここまで読んでいただいてありがとうございました。

さて次回はカノン君のお友達が出てきます。

気が向いたらまた読んでください





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