『神々の宴 第四話』




「んで、魔族襲撃まであと二日と迫った訳だが………」

「おうよ、……ん?このサンドウィッチ美味いな」

「カノン御代わり、なんでこんなに美味いのよこのサンドウィッチ」

今日の朝ごはんはサンドウィッチにサラダと紅茶

昨日俺の入居祝いだかなんだかでみんな寝不足なのだ

現在時刻は10:00普段早寝早起きのガリオンにとって遅い昼食だった

朝ごはんを食べ終わり明日の戦の段取りをする。

各街の周りに結界を張って有るから安心だとして…………

「問題はどうやって戦うかだな」

護りは万全なのだが攻撃が難しい

何せ敵の数がわからない。上位魔族の数はたかが知れてるし上位魔族だけならばこのメンバーでも十

分に勝てる、が問題は歩兵の数だ。

100体位なら殲滅できる。でもそれをこすとちょっと難しい

ただでさえ兵力不足なのに…………

最悪アレを使うしかないかも知れない。

「そうそうカノン、俺の武器ちょっと見てくれよ。」

「どこにあるんだよ?」

「実験室」

「あ〜私も新しい武器欲しいなぁ、」

ジルの要望に

昨日出来たばっかりの部屋なだけあって中は綺麗に片付いていた

魔法薬を作る実験器具や錬金術書など、

材料も一通り有るから足りなくなったら後で買い足せばいい

「んで、ジルの新しい得物ってどれよ?」

「あれだ、テーブルに乗っかってるアレだよ」

どれだよ?あぁ、あれか………

テーブルに乗っかってる布を外す。

「はぇ?」

思わず間抜け声……そこに乗っかっていたのはなんと

「腕輪?」

そう、テーブルに乗っかっていたのはただの腕輪だった。

「グラビディリング。これを装着している間は重力を自由に扱える。飛ばしたり相手自身にぶつけた

り、後自分や仲間に掛かる重力を減らしたりも出来るぞ。便利だろ?」

「ってお前これ以外の武器は?」

「そうだよこれ以外の武器なかったら斬り合った時にやられちゃうよ?」

「心配すんなよこれ以外のもちゃんとあるから」

まぁジルらしい武器っちゃあそうだけどさ。俺はてっきり斧かと思ったよ……

「明日はいつものフォーメーションで殺るぞ」

「戦う前ににみんなに見せたいものがあるんだ。」

そう前置きし、さっきこっそり持ってきたアタッシュケースに閉まってあった武器を取り出した。

「マシンガンタイプの新しい武器『ワイバーン』」

机の上に置き説明を続ける。

「一秒間に発砲できる弾数は1000発。軽く防火扉5枚は貫通する」

「空間系の魔法をかけてあって、城にある100億発の弾が無くならない限りリロード無しで撃てる」

「魔物吹き飛んじゃうんじゃない?こんなの使ったら」

冷や汗を流しながらアヤメが言う

「もともとそのつもりだ。しかもその弾にも魔法こめてあるからな、ただしランダムだから何が当た

るやら?」

「もうひとつあるんだけどそっちは実戦で見せるよ」

アタッシュケースに仕舞い直し、作戦を立てる。

「基本戦術はアヤメとジルが前衛で、俺が後ろから銃で倒す。

んで、あらかた倒し終えたら三方向に散ってそれぞれ戦う方法で行こう」

地図を広げて説明をする。敵の最初の狙いが対魔結界の神殿だとしたら向かってくるのは南の門だ。

スノウ国は東が海で、北と西には山が広がっているため敵が来るなら平野の南。

実際昨日飛ばした式神で調べたところ南から来る予定なのを聞いてしまった。

「スノウの国軍も動くし、アルミナ騎士団も動くらしいからまず大丈夫だと思う」

その他三人が頷く。ん?三人

疑問に思ったその時に猫語が混じった声がした

「んで、僕はどこで戦えばいいかにゃ?」

そこには猫の獣人がいた。品種的には三毛猫であろう

「誰だおま……」

「可愛い〜〜〜」

言い切る前にアヤメが抱きかかえる。せめて最後まで言わせろよ

「紹介が遅れましたにゃ、僕の名前はリオン・ドイル。聖霊街から来ましたにゃ」

とリオンが挨拶する。聖霊街、神々が起こした戦争(ラグナロク)がきっかけで出来た聖霊の自治区。

地図には載ってなくどこにあるかもわからない幻の町だ。

「んで、その聖霊様が何の用でしょうか?」

呆れた顔でリオンに聞く。

「君たち明日魔族と戦うんでしょ?聖霊王の言いつけできましたにゃ。僕も明日の戦にスノウ国の連

合兵として混ぜて欲しいにゃ。」

聖霊王は、神王と並ぶほどの力があるといわれている。

「混ぜて欲しいってお前それは俺らじゃなくて王様に言えよ。」

「上の許可はもう取ってあるにゃ。んで、僕はどこで戦えば良いにゃ?」

もう手回しすんだのか早いなぁ…………

「あぁ、ってかリオンは何が使えるんだ?」

リオンの戦闘能力がどれくらいかわからない。戦えるほどの能力があるのだろうか?

「僕は一応魔獣使いにゃ。もうすでに戦う準備は出来てるにゃ。」

「魔獣使いなら、とても大事な仕事がある。逃げ惑う魔族の追撃と魔法攻撃」

魔獣と猛獣の最大の違い、魔法が使えるか使えないかの違いだ。

「任せてにゃ。ところで三人の名前を聞いてないんにゃけど?」

そういえば名乗って無かったな。

「俺の名前はジル」

「私の名前はアヤメよ。」

「んでカノンだ。宜しくなリオン」

「宜しくにゃ。んで王様にガリオンの部室に泊めてもらえって言われたんだだけど」

とんでも無いことを言ってくれる。ただでさえ寝るところが無いのに……

 

結局その日はカノンがソファーで寝て、リオンがカノンの部屋で寝ることになった。

そして戦争の朝を迎えた。

 

 

あとがき

神々の宴第四話でした。

まずここまで読んでいただいてありがとうございました。

話の展開が急すぎて分らない人とか居るかもしれません(コラ)

さて次回はいよいよ戦争の朝を迎えます。

カノンの大技やジルの武器がどう効力を発揮するかですね。

そしてリオンがつれてくる魔獣とかは一体?

そしていまだ出てきてない仲間の二人とは?






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